謎#3 ~遠くの君へ~
ナゾシロの謎を解くカギは「調べる」こと。
手がかりに何か隠された意味がないか検索してみましょう。
解説
「虹」 「微笑み」 「本物」…。
規則性もよくわからない謎の単語は全部で26個あります。
最初の単語の横には「A」が、最後の単語の横には「Z」が書かれていることから
謎の単語はそれぞれアルファベット26文字に対応してると考えられそうです。
問題は単語たちが何をしているか。ここはひらめきです。
ヒントは一番上の「遠くの君へ」という言葉。
そして一番下の「長い点の横の短い点を上から読め」という指示。
アルファベット一文字一文字に対応していて、「遠くの人」に向けたもので、「長い点」と「短い点」で構成されているものといえば…。
「モールス信号」。
モールス信号とは短い点と長い点の組み合わせで文字を表現する方法のことで、
主に無線通信における情報伝達に使われてきました。
正式名称でも短い点は「短点」、長い点は「長点」というそうです。
例えばモールス信号では「S」は「・・・」、「O」は「ー ー ー」で表すことにしているので、
「・・・ ー ー ー ・・・」という通信で「SOS」というメッセージを伝えることができるのです。
アルファベットと対応するモールス符号をそれぞれの単語の横に並べてみます。
すると、全ての単語の文字数がモールス信号の点の数と一致しています!
「長い点の横の短い点を上から読め」という指示を踏まえて、
長点の”隣にある”短点と対応する文字を上から拾っていくと…。
「にほんのほうそうきょくよびだしふごうせんとうにもじ」となります!
つまり、「日本の放送局 呼出符号 先頭2文字」と読むことができるんです!
しかしまた聞き馴染みのない単語が出てきました…。調べてみましょう。
「呼出符号(よびだしふごう)」とは別名「コールサイン」といって、放送や無線通信において識別番号として用いられる符号です。
要は、各無線局が「この通信を出しているのは〇〇です!」と名乗るときに使用する、無線局の名前のようなものだと思ってください。
当然テレビ局やラジオ局もそれぞれ別々の呼出符号を定めています。
例えばフジテレビの呼出符号は「JOCX」という呼出符号を持っています。1
実は日本の放送局の呼出符号は必ず「JO」の2文字から始まっているんです!
なので「日本の放送局 呼出符号 先頭2文字」は「JO」になります!
まだ答えにはならなそうなので、改めて「J」と「O」に対応している単語を見てみると…。
Jは「きょうか」、Oは「いせん」。組み合わせて、「きょうかいせん」!
ということで答えは通信技術の発展が乗り越えてきた「境界線」でした!
答え: 「きょうかいせん」
- フジテレビのことをたまに「CX」と呼ぶことがあるのは呼出符号が「JOCX」であることに由来するそうです。 ↩︎